「魔の3歳児」という言葉があるように、3歳児は難しい年頃と言われています。
いろいろなことに対して「やりたい」「こうしたい」といった自己主張が強くなり、手を焼いているママやパパも多いかもしれません。
また、言語やコミュニケーション能力も急速に発達していく時期であり、この時期の成長には目を見張るものがあります。
さまざまな能力が発達していくなかで、記憶力も著しく発達していくのがこの年齢。
この記事では、3歳児の記憶力について詳しく解説するとともに、記憶力を高めるためにできる効果的なアプローチを紹介します。
すぐにできるアプローチばかりなので、ぜひ参考にしてください。
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この記事で伝えたいこと
- 3歳児の記憶力はまだ発達途中で、忘れることもよく起こる
- 言語力と記憶力は密接に関係している
- 記憶力向上には絵本の読み聞かせが最適
- 幼児教育でさまざまな活動や経験をするのもおすすめ
3歳児ってどんな感じ?
3歳児というと自分の周りの世界に対して興味を示してくる時期ですね。
2歳から3歳への年齢の変化は、子どもの成長において非常に重要な段階です。この時期の子どもは言語能力や社会的スキル、運動能力などが向上し、自己主張も強くなります。
また、思考や記憶の発達も著しく進み、さまざまな経験を通して複雑な問題を理解し、解決する能力を身につけていきます。
うちの子もいろいろ覚えてきて会話がすごく楽しいです。
3歳の頃の子どもの成長は個人差が大きいので、一概に言えませんが、以下の行動が見られるようになるのも3歳の頃です。
- 数を数えられるようになる
- 色の違いがわかるようになる
- 一度行った場所や見た場所を言葉で伝えられるようになる
- 「なぜなぜ」としつこくなるくらい聞いてくる
「なぜなぜ期」が出てくることは、まるでスポンジのように「見るもの聞くものすべてを吸収していくため」と言われています。
うちの子は2歳ごろからでしたが
ママやパパは少し大変かもしれませんが、子どもの「なぜ?」といった気持ちや自己主張を受け止めてあげることがこの時期の成長には欠かせません。
そのほかにも、身近なママやパパ以外の大人やお友達にも興味が向くようになり、集団での遊びやコミュニケーションに興味を持つようになったり、体の動かし方も上手になるため運動能力も発達していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3歳の子どものコミュニケーション能力・自我の発達
3歳児は、コミュニケーション能力が芽生え始める年齢です。
- 友達と遊ぶようになる
- 経験や起こった出来事についてママやパパに伝える
お友達に興味を持ち、遊びの中で必要な言葉を使えるようになります。
これやりたい
ここ行きたい
これが欲しい
このように自分の意思をママやパパだけでなく、お友達やほかの大人にも伝えるようになってきます。
また、個人差はありますが、自分一人でなんでもやりたがるのも3歳児の特徴です。
- ひとりで靴を履きたがる
- 自分で服を選びたがる
- 大人がしていることをマネしてやりたがる
完璧にはできなくとも、とにかく「自分で!」という主張が強いため、ママやパパは大変ですよね。
そのほかにも、公共の場でのマナーも意識するようになります。
図書館では静かにする、信号を守るなど、やるべきことを教えると、今度はママやパパに「信号が赤だから渡ったらダメだよ」などと教えてくれたりしますよ。
これがまた可愛いんです。
このようにコミュニケーションスキルが高まっていくのが、一般的に3歳の頃からと言われています。
3歳の子どもの運動能力
3歳児になると、以下のようなことができるようになります。
- 音楽に合わせて体を動かす
- ボールを上手に投げる
- ジャングルジムに登る
また、お母さんと一緒に簡単な手遊びができるようになったり、外で活発に遊ぶようになります。
そうなると、なんと言っても「ママの休む時間がない!」
それくらい目が話せないほどの行動力が身についてくる時期なので、注意が必要です。
玄関のドアも開けれるほどの筋力も身につくので、ママやパパは「ヒヤリ」とする場面にも出くわすかもしれません。
うちでは玄関は常に鍵をかけてます。怖いので・・・
3歳の子どもの言葉の発達
一般的に2歳を過ぎたころから少しずつ言葉を発することが増え、3歳のころには自分の意思を伝えられるようになります。
そのほかにも、
- 起こった出来事を伝える
- 挨拶をする
といったこともできるようになります。
また、「聞く力」も育つころなので、ママやパパはもちろん他人とのコミュニケーションをより深めることができるようになるのです。
3歳の子どもの記憶力【左脳と右脳の役割】
脳の記憶力をつかさどる部分は、左側と右側に分かれています。
左脳は短期記憶
右脳は長期記憶
それぞれ3歳ごろから発達するため、記憶力にも大きく関係してきます。
詳しく解説していきますね。
左脳記憶(短期記憶)
左脳は短期記憶を担当し、ワーキングメモリーとも呼ばれます。
例えば、お店で買わなければならないものを聞いた場合、聞いたのと同じ順序でそれらの項目を記憶するというのは左脳記憶ということですね。
右脳記憶(長期記憶)
右脳は、長期記憶を担当し、連想記憶とも呼ばれます。
短期的な記憶ではなく、数ヶ月前の記憶を覚えたりし始めるのも3歳の頃からと言われています。
3歳の子どもの記憶力はどのくらい?
3歳児になると短期的な記憶を簡単に思い出せるようになるため、長期的な記憶もある程度覚えていることが可能になると言われています。
ただし、まだ発達途中のため忘れてしまうことも多いのが特徴です。
この頃になると記憶力も育まれ、集中力も上がるため、絵本やアニメを集中して見ることができる子も増えてきます。
そうした経験を通して、数を数えたり、色や形を認識したりすることができるようになり、記憶力の発達も促進されていくのです。
3歳児の記憶力が乏しい理由は?
3歳児の記憶力が乏しいのには、以下の理由が考えられます。
- 長時間にわたって注意を払う能力がまだ発達していない
- ストレスや不安を感じることで、集中力や記憶力が低下している
また、ストレスや不安を感じることで、集中力や記憶力が低下している可能性もあります。
どうしても気になる場合は、市区町村の保健士さんやかかりつけ医の先生に相談するのもいいかもしれません。
ママやパパはどうしても周囲の同じ世代と比べてしまいがちですよね。
うちの子は喋り出すのが遅かったので心配しました。
しかし、今では誰よりもおしゃべりになっています。
発達の差は個人差があるため、個性だと思ってあまり気負いすぎないようにしてくださいね。
3歳の子どもの記憶力を高めるトレーニング方法
子どもの記憶力を高めるには、いくつかの方法があります。
ここでは以下の4つをご紹介します。
- 絵本の読み聞かせをする
- 同じ活動や経験を何度も繰り返す
- 視覚的な手がかりを活用する
- 幼児教育を取り入れる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
絵本の読み聞かせをする
絵本にはたくさんの言葉が含まれており、読み聞かせを通じて子どもに新しい言葉やフレーズを紹介することができます。
言語能力が向上することで、子どもは情報を理解し、記憶力を高めることにも繋がるんですね。
また、絵本に描かれたイメージや物語の展開は、記憶としてどんどん蓄積され、想像力や創造性を育むとも言われています。
子どもの成長には、ママやパパへの安心感や信頼感が必要不可欠。
ママやパパに絵本を読み聞かせてもらうことは、子どもの安心感や信頼感を育みます。
絵本の読み聞かせは、子どもの記憶力に大きな影響を与えるのです。
同じ活動や経験を何度も繰り返す
同じ活動や経験を何度も繰り返し行うことで、情報を定着させ、記憶を強化することができます。
まずは毎日行うことのルーティーンを作り、繰り返し行いましょう。
同じ活動や経験を繰り返し行うことは、記憶力の促進に繋がります。
視覚的な手がかりを活用する
色や形、絵などの視覚的な情報を使うことは、子どもの記憶力を高めるために有効だと言われています。
言葉で伝えるだけでなく、視覚的な情報を得ることで、脳にインパクトを与えることができ、鮮明に覚えることができます。
幼児教育を取り入れる
幼児教育も、子どもの記憶力を高めるのに役立ちます。
というのも、幼児教育では記憶力を高めるゲームやアクティビティをよく使うからです。
また、絵本などの視覚教材もよく使われます。
幼い頃からイメージや記憶力のゲームに触れさせることで、より強い記憶力を身につけさせることができますよ。
うちの子も幼児教育に力を入れています。
「どのような幼児教育を選べばよいかわからない」「幼児教育にはどんなのがあるの?」とお悩みの方は、幼児教材の口コミを集めたのでぜひ参考にしてください。
また、「まずは無料でもらえる特典がほしい」というママやパパは、「無料でもらえる幼児教材ランキング」も合わせてご覧になってください。
3歳からでも記憶力は鍛えられる!
子どもの記憶力を高めるには、さまざまな方法があります。
- 絵本の読み聞かせをする
- ルーティーンを作り、繰り返す
- 視覚的な手がかりを活用する
- 幼児教育を取り入れる
これらの方法を利用することで、子どもの記憶力をより強くすることができますよ。
私もリアルに子育て中の1人のパパです。悩みも似ていますよね。
子どもと一緒に成長しながら、我が子の未来ためにできることを始めてみましょう!